世襲政治を打ち破れ!

読者に世襲政治家、もしくは支持者の方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。少し過激なタイトルですが、私は世襲の全てを批判するつもりはありません。しかし今の日本、特に国会議員において世襲があまりに多過ぎないか、それが政治に対する参入障壁になっていないか、ということを常々思っていたのに加え、直近の選挙で前代未聞の5世議員が生まれたこともあり、文章という形でまとめてみたいと思います。

 

10月23日に福岡6区の補欠選挙投開票があり、鳩山二郎氏が当選されました。私も福岡6区へ新井ふみこ氏の応援に入っていたのですが、故鳩山邦夫氏の“弔い合戦”という形にもなっており、中々厳しい状況での選挙だと感じていた次第です。候補者は自民系候補が2人、民進公認候補が1人、諸派1人という選挙、当初は自民福岡県連会長のご子息である蔵内氏が公認を得る見込みでしたが、二郎氏が出馬意向を示したため自民は両者公認せず分裂選挙となりました。私も応援する中で自民系両者のビラを拝見する機会があったのですが、どちらも「父(魂)と共に」(原文ママ)や県会議員の名前を書き連ねて「私たちが応援しています」など、政策や有権者そっちのけで正当性の主張に終始していた覚えがあります。

 

閑話休題。さて福岡6区で見られた自民党2世対5世の対決は確かに酷いものでしたが、全国的に見て凄く珍しいかと言われればそうではありません。今や衆議院議員の世襲率は全体で3割を超え、自民党では4割、閣僚に関しては実に半数が世襲という状態になっています。もちろん内閣総理大臣は世襲、というか1998年から現在まで父親が国会議員でなかった総理大臣は森喜朗氏(祖父、父が町長)、菅直人氏、野田佳彦氏の3人しかいません。衆議院が設立されて120年余り、ここまで寡占が進んだのは異常であり、まさに現在の貴族制とも呼べる状態です。こうした状況では親が政治家かどうかで政治家という職業に就ける可能性が大きく左右されてしまい、職業選択の自由が侵されつつあると言ってもいいでしょう。

 

こういうと必ず出てくるのが①「結局国民が選ぶから平等だ」②「職業の自由だから制限出来ない」と言った反論です。①に関してはまず選ぶ選択肢として最初から大きなアドバンテージを得ていることが問題です。選挙資金・親の後援会・ポスターを貼らせてくれる場所に至るまでほぼ全てを引き継ぐことが出来ます。これに対し全くの新人が「選挙制度上は平等」だからといって機会の平等が担保されていると言えるでしょうか?また②に関しても“同一選挙区からは”立候補出来ないという風に変えればどうでしょう。国会議員は国民の代表ですから本来どこで出ても同じなはずで、かつ後援会組織他地元に根差したものは引き継げなくなるので、かなり格差の解消になるはずです。

 

私が総支部長をしている大阪府第9区でも自民党で現職の方は世襲2代目(祖父は府会議長)になります。またそのご子息は大阪府会議員をされています。まずは持って生まれた差を縮めるところから頑張っていますが、その後は現職と新人の差を埋めなければいけません。長い闘いになりそうですが頑張ります。ではまた。